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官能小説家を束縛中/森本あき

官能小説家を束縛中 (ガッシュ文庫)
官能小説家を束縛中 (ガッシュ文庫)
著者:森本 あき
出版社:海王社
出版日:2008-10-28
ランキング:739位
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BL警報!
この作品はいわゆるBoy’s Loveです。
BLって何?という方や、お嫌いな方はスルーしてくださるようにお願いいたします。

*****

官能小説家のシリーズです。

今回はまた新しいカップル登場。

前にパーティーで登場したあの人ですな。

今回はちょっと不思議な人間関係・・・というか、ものの感じ方が不思議なキャラクターだったのですな、攻めが。

だから、読書の醍醐味である感情移入は難しいです。

まあ、BLに感情移入しながら読むのもどうかとは思うんだけど。

官能小説という媒体を通しながら、この著者の小説というものに関する考え方が透けて見えてくるのも面白い。

男性作家なら官能小説だけど、女性作家だとBLになっちゃいますもんね。

抜くために読む人はあんまりいないかもしれないけど。

大半の女性にとってのBLはファンタジーですから(笑)。

だけど、エロに分類されるには違いない作品を書き続けるのはなぜか。

ちょっとした後ろめたさをはらみながらも、でも自分にとってはこういう価値があるんだからと一生懸命訴えられてるような気がして。

 作家としてのベクトルがちがうというのだろうか。左京と近衛は、ばらばらな方向を向いている。

 近衛の場合、小説としておもしろいし、官能小説にきちんとなっている。

 左京のは、官能小説としてしか成り立っていないが、淫靡さではずば抜けている。それは、左京が下手だということではもちろんなくて、官能を追求して、その結果、小説の部分を捨てているのだ。左京の小説は、話が分からなくならない程度にしか説明がなく、ぎりぎりまでエロシーンを入れてある。それもまた、売れている要因のひとつだと鈴蘭は思う。

 官能小説を手に取るとき、その人が思うのはただひとつ。

 これでヌキたい。

 それが分かっているからこそ、左京はそこにもっとも力を入れる。

ってな感じですか。

官能小説の部分をBL小説に置き換えても、違和感がありませんよね。

読む目的はちょっと違うかもしれないけど。

少なくともHシーンはまったくいらない、という読者はいないでしょうから、まあ、似たようなもんでしょう。

著者がどれくらいの年齢の方かは存じませんが、なかなかしっかりした「書く目的」をもっていらっしゃる方だと感じます。

・・・最初はかんべあきらさんの挿絵が目的で手に取っただけだったんだけどな。

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