(2004年10月19日初稿)
倉敷いがらしゆみこ美術館
本日は火曜日休館日。
いちのせにとっては自分をメンテナンスする日。
で、かねてから行きたいと思っていた倉敷の「いがらしゆみこ美術館」に行ってまいりました。
今までなかなか他の施設を見学する機会がなかったのよね。いい充電になりました。
この美術館、最初は美観地区の中にあったんです。
が、今はアイビースクエアの裏手にあります。
初めての人にはちょっとわかりづらい場所かも。
今日は倉敷在住のはなちゃんが同行してくれたんですが、その彼女も初めて足を踏み入れる通りだと言ってました。
思ったよりこじんまりとしたつくりです。
日頃、うちの記念館は狭い狭いと思っていましたが、ここに比べたら広いもんです。
が、アイデアや思い入れの詰め込み方が違うかも。
ここにあるのは、数は少なくても「本物」です。
いちのせには涙が出そうな「キャンディ・キャンディ」や「メイミー・エンジェル」の原画が、きちんと額装されて展示してあります。
館内撮影は自由。
ただし、原画に向けてフラッシュをたかないようにとのお願いが書いてあります。
この時代の漫画家さんたちは実に丁寧にカラーを描いていらっしゃいますから、多少なりとも描くという経験をしたことのある者にはかじりつきたくなるような原画の数々が目の前にありました。
特に「キャンディ・・・」などはタータンチェックの服がよく出てきてましたから、丁寧にチェックの描かれた原画は圧巻!
どんなにぎっしりと壁を埋め尽くしても、カラーコピーで十分、なんて考えてる人たちにはこの感じは共有してもらえないでしょうね。
そして、誰もが「あ~!この場面!」と言いたくなるような名場面を抜き出した特大パネルがあちこちに。
室内にはミッチの懐かしい歌声が静かに流れています。
また、漫画家自身が施設をどう思っているかも如実に現れていると思いました。
いがらしゆみこさんは現在北海道に住んでいらっしゃる。
けれど遠く離れた倉敷でのサイン会も年に何回かは行われているようですし、館内で販売されているグッズにも直筆のサインの入ったものが多数。
しかも、倉敷をテーマにした物語にそってキャラクターもつくられ、倉敷限定グッズも出来ているのです。
いがらしゆみこという漫画家が好きな人が、思い入れをこめて運営しているんだなあと。
うちとは根本からして違いすぎますがな。
漫画、アニメはいまや日本の最大の産業です。
コミックスでもなく、アニメーションでもない。
MANGAとANIMEなんです。
私たちはもっと誇りを持って、こういった記念館や美術館を発展させていかなくちゃいけない。
いちのせはしがない公務員のままで記念館にいるけれども、少なくとも好きで行かせてもらったからには、「配属されたから仕方がない」職員とは違う働きをしてみたい。
いろいろ制約が多くて思い通りにはいかないけれども、焦っちゃダメだからひとつずつ。
出来れば、資格までは取れないけれども学芸員が学ぶようなことを勉強しておきたいと思っています。
実習以外は放送大学でも勉強できるから。
うちは街ひとつがまるごとテーマパークになってるようなもんだから、ものすごい可能性があるはずなんだよね。
それが生かしきれていないだけで。
マニアもオタクも、普通の人も楽しめる。
そんな施設を目指したいね。
そのうちこのブログでメモを少しずつまとめていこうかな。
ご意見を聞かせていただければとても嬉しいです。
あ、そうそう。
最後にスタッフの方に名刺を渡してご挨拶をしました。
たしかあそこは母娘3人で管理していらっしゃったはず。
お土産に妖怪饅頭を差し上げてきました。
お返しに美術館限定のきびだんごをいただいてしまいましたが。
車で片道3時間(高速を使わずに、国道を走ったので。おまけに大雨でしたし)。
なるべく機会をつくって足を運んでみることにしたいな、と思っています。
次は宝塚の手塚治虫記念館に行きたいぞ。
昔1回行ったきりだから。
2日後が阪神大震災だったんだ。
※ ※ ※ ※ ※
(2006年5月23日追記)
自分のエントリが思いもよらないところで引用されているのを発見して驚きました。
「蜘蛛之巣城 駄文DEPO special01」
いや、なんら問題はないんですが。
無邪気に喜んでたことの裏にあるものを突きつけられて、ちょっと哀しくなった自分がいます。
山中湖の美術館は閉館しちゃったんですね・・・。
※ ※ ※ ※ ※
(2007年9月30日追記)
別のエントリにも書いていますが、いちのせは4月1日をもって人事異動のため水木しげる記念館を離れました。
現在はまったく水木ロードとは関係ない部署で、専門職のお仕事をしています。
でも、何かのかたちでずっとマンガにかかわり続けていきたいと強く思っています。
また、サイドバーに設置した「人気記事ランキング」で、このエントリがずっと1位になっていることを不思議に思っていらっしゃる方があるかもしれません。
上記に書いていますが、いがらしゆみこさんと「キャンディ・キャンディ」の原作者水木杏子さんとのトラブルに絡んで、関係サイトからこの記事にリンクがはられているためです。
リンク自体にはまったく問題はありませんが、その後の美術館の様子をお知らせしておかねば資料としては不公平なものになりますので、追記させていただきます。
現在、いがらしゆみこ美術館内には「キャンディ・キャンディ」に関する展示物は一切ありません。
キャンディファンとしてはとても残念極まりないことなのですが、これを条件に美術館と水木杏子さんが和解されたと聞き及んでおりますので、仕方がないことだと思います。
けれども、マンガもCGが主流になってきた今、丁寧な手仕事としてのマンガを知る上ではとてもすてきな美術館だと思いますので、ぜひお近くにお寄りの際は行ってみられることをお勧めします。
少女の夢の結晶のような美術館ですよ。
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