東京には、最近月1回くらいのペースで出掛けます。
行かない月もあれば、毎週行くようなときもあるので、平均して月1回くらい。
もちろん、目的があって出かけます。
ほとんどが土曜日の夜にライブとかイベントがあって、それを見に出掛けるわけですが、たまたまその翌日の昼間にイベントがあれば、急遽そちらにも出掛けることがあります。
もっとも、最近はどのイベントもチケットが完売していることが多くて、なかなか飛び込みで参加できるイベントはありません。
この「READING FOR THE TIES 2010」も、実はいちのせがイベント情報を知ったときには前売りが終了しておりました。
声優さんたちの朗読劇を中心としたイベント。
しかもメンバーがかなり豪華。
地方ではばりばり売れっ子の声優さんが多数出演するイベントを組むことはまず無理ですから、こういうのはやはり東京に行かないと見ることが(聴くことか?)出来ません。
あと1日早く知ってたら、ローソンにでもファミマにでも駆け込んでチケット買ったのに。
悔しいなあ・・・と思っておりましたら、前日の夜、ついったーで置鮎龍太郎さんが「当日券が出ます」とつぶやいてくださったのです。
本当に最近の声優イベントにはご無沙汰してましたんで、当日券ってゲットできるものかしら・・・と心配しつつ、しかし行動を起こさねば結果も出ないということで、当日券をあてにして会場に行ってみました。
・・・とれましたよ。
しかもいちばん最初に。
当日券なので、場所は決してよくありません。
しかも先に買った人ははじっこの席から割り振られたんで、後から買った人の方がセンターに近い位置で見られるという、ちょっと悔しい状態ではありましたが。
昨年の春に開かれた、ハガレンのイベントと同じJCBホールだったのですが、奇しくもそのときに座った席が目の前に。
そう、JCBホールではいちのせは下手のいちばん端っこの席に縁があるようです。
肝心のイベントの中身。
行ってよかったあああああっ~~~!!!
朗読劇はショートストーリーの連作「スズオトノキズナ」。
いろいろな時系列といろいろな場面で、メインの4人を中心にして、いろいろな人間ドラマが重なっていくんですが。
シナリオがありきたりだったかもしれない。
でも、それが声優さんの演技を通すと、もうなんともいえない不思議な感覚に包まれます。
一部、イラストなどによる視覚的な演出も加わりましたが、原則は音の演技。
声優さんの演技というのは、本当に特殊なものなんだなというのを体で感じる一瞬でした。
同じ「俳優」「役者」といっても、「声の演技」というのはステージすべてが演技の場であるお芝居とはまったく違うのです。
たとえば、「息」。
私達が日常で会話する中には、普通息でしゃべることはしませんよね?
でも、声の演技では息の音だけでも演技をしなくちゃいけない。
表情も、仕草も見えない中で、それが感じられるように声で演じなくちゃいけない。
声優さんは俳優でもあるけれども、俳優さんが声優であるとは限らない。
現役の声優さんには「そうじゃないよ」って言われるかもしれないけれども、俳優ではなく声優を目指す人が多いのも、わかるような気がします。
そして、世の中にはハンディキャップを背負った人たちがたくさんいて、視覚障がいのある人には音が頼りであること、その音を職業にしている声優が視覚障がいのある人たちのために役立ちたいと願うこと。
すばらしい取り組みだと思いました。
そして、出来ることなら首都圏のみならず、全国でこういう取り組みがなされれば、と思いました。
地方では「本物」を見たり聞いたりしないまま、一生を終わる人が珍しくありません。
東京では珍しくもないイベントだったかもしれませんが、TVで聴いている声優さんのナマの声を聴くことの出来る人は、本当に一握りなのです。
障がいがあるならなおのこと。
その「声」が生きる勇気を与えてくれた、と思っている人たちは日本中にいます。
東京みたいに大規模なイベントは無理かもしれないけれど、どうか地方にも機会を与えてやってください。
そして、地方の人たちも取り組んでみてください。
自分が見た、そして聴いて育ったあの声を、機械なんて無粋なものを通さずに聴いてみたくありませんか?
一個人で取り組むのは難しいかもしれない。
でも、なにかしらのやり方はあるはずなんです。
気がついたらディープなオタクになっていて、でも学生時代は県外に出掛けるなんて夢のまた夢で、本物に会えたり、声が聴けたりすることなんて現実になると思ってもいなかったいちのせは、今、可能な限り駆け回ってます。
だけど、いちのせのように、好きなだけ出掛けられる人は多くない。
自分が好きなことをやらせていただけていることへの感謝を、自分のふるさとであこがれているだけの人たちにも届けたい。
今はそう考えられるようになりました。
実行力が乏しいので、どれだけが実現できるのかわからないけれど、できそうなことからひとつずつ。
たとえば、人気声優さん一人か二人でもいいから、朗読劇を地方にも届けるようなイベントが開かれないでしょうかね?
視覚障がいがある人たちへの社会参加をすすめるためのチャリティイベントとして、行政が主体になってもいいくらいだと思うんですが。
このブログでイベントの感想を書くのも、実はそういう願いを込めています。
お近くの方と知り合える機会も出来るので、会場での限定グッズを差し上げられたり、お土産話なら尽きることなく湧いて出ますから。
コミュニティFMにグッズなどの提供をすることもやってみたのですが、あまり活用はしていただけないようなので、もう少し別のやり方を模索中です。
どうやったら「本物」をふるさとのみんなに楽しんでもらえるんだろう?
別ブログ『もののけ通り通信』でも、あれこれうなってますので、どうぞお知恵をお貸しくださいませ。
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